中華民国の放送(8) 幼獅広播電台

幼獅広播電台1幼獅広播電台は、中国青年反共救国団が運営する放送局で、青年の指導を目的とした公共放送です。救国団成立4周年記念日に当たる民国四十五年(一九五六年)十月三十一日に開局しました。開局当初は国防部の所属でしたが、民国四十七年十月に救国団所属の幼獅文化事業公司が設立され、幼獅広播電台は、幼獅通訊社と同様に幼獅文化事業公司の新聞伝播部となりました。

幼獅広播電台は、現在剣潭(中山北路四段十六号)にありますが、開局当初は救国団本部隣、台北市昆明街でした。その後、民国四十八年に敦化北路へ移転、台北市内の住宅など建物の高層化により、電波発射効率が低下したため、現在の場所へ再度移転し送信所を基隆河河岸に設置しました。この移転により、受信状況は大幅に改善されました。当初は中波1150kHzと短波7180kHzの二波が使用されていましたが、現在は990kHz(第一放送)と1575kHz(第二放送)を使用して朝五時五十分より夜十二時まで放送しています。

第一放送は、商工業界で働いている勤労青年向番組が主で、快訊超短波、幼獅倶楽部、星月交誼庁等の番組があります。第二放送は、在学生向番組が多く編成されており、英語教育番組が一日八時間設けられています。児童向英語番組「長頸鹿児童英語天地」もあります。その他、教養・文化・芸術番組が設けられています。日曜日は、第一、第二放送共に同一番組になっており音楽番組が多く編成されています。なかでも、政大・輔仁・文化・世新・銘伝・淡江・芸専等の放送、大衆伝播学科の学生制作による番組(各校三十分番組)が定時番組に組み込まれ、この局ならではの特色です。

幼獅広播電台2幼獅広播電台は剣潭にありますが、メイン通り中山北路に面した場所になく青年活動センターの進入路を入った所にあります。局内の案内は欧陽小姐がして下さりました。放送局の門を入り右側の建物にスタジオ・事務室等があります。スタジオは、直接放送出来る第一・第二放送用スタジオが各一室、大中小録音スタジオが四室(内ステレオ録音室二室)の計六室があります。スタジオ設備はすべてTEAC製です。訪問したとき、第一・第二は生放送中で、第三スタジオでは、劉敏娟小姐の児童番組「輔廸甜甜圏」がステレオ録音されていました。この番組は、教育広播電台のFM放送でも放送されるためステレオ録音となっています。番組タイトルの「輔廸」とは輔導啓廸の略で指導啓発の意味です。又、「甜甜圏」とはドーナツのことです。

局長室はスタジオ前の建物二階にあり、そこで畢鷺珠局長のお話をうかがいました。畢局長は約三年前に就任された女性局長です。放送局名「幼獅」の由来は青年指導を目的とした放送の為、青年は小さな獅の様であって欲しいという意味が込められています。番組面では、以前には中央広播電台の番組が一部中継されていましたが、民国六十八年には中止となりました。現在は自主番組が多く一部の番組は他局にも中継されています。送信設備の面では、二年前にPDM送信機を導入し現在米国ハリス製三台、中広製一分の計四台(内二台予備機)があります。局資料によれば、将来中継局を設置しサービスエリアの拡大やFM放送への進出等をしたいという希望があるそうです。

小冊子自由中国之聲1991年1月号表紙

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2018年12月23日BCL中華民国, 台湾

Posted by JK7ESY